PASMO

電車もバスもOKの交通電子マネーPASMO。Suicaとの違い・どっちを選べばよい?

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Suicaを使い始めたんだが、電車の中であった部下はPASMOを持っていたんだ。「バスも使うならPASMOの方が便利ですよ」って言われたんだけど、SuicaとPASMO、どう違うんだ?

SuicaとPASMOには共通点も多くあるけれど、基本的には別々の電子マネーだよ。PASMOの特徴やSuicaとの違いを見てみよう。

PASMOの基本情報

発行元 株式会社PASMO(株主は鉄道11事業者、バス19事業者)
カード発行費用500円
500円は預かり金であり、カードを返却すると返金されます。
※ただし、クレジットカード一体型のPASMOではデポジットは存在しません。
利用開始・カード発行方法PASMO取扱事業者の駅やバス営業所
 チャージの仕方・駅の発券機
・バス車内で乗務員に頼んでのチャージ
・コンビニ等対応店舗レジでのチャージ  
 ポイントについてPASMO自体に共通のポイント制度はありませんが、一部提携交通会社で独自のポイント制度が存在します。
詳しくは乗車ポイントが貯まるをご覧ください。
 使えるお店セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、イトーヨーカドー、イオン、ピアゴ、ガスト他
※Suica・ICOCA・kitaka・SUGOCA・talca・nimoca・manaca・はやかけんが利用できる店舗ならPASMOも利用可能
上限額等チャージ上限 2万円
 最低入金金額PASMO取扱業者によって異なる
 オートチャージ
 電子マネーの有効期限最後の利用から10年後
申し込み可能年齢全年齢(小学生以下は運賃が子供料金になる「小児用PASMO」を使用する)
 電子マネー種別カード型 プリペイド型 

PASMOの特徴

電車にもバスにも広範囲で使える

PASMO最大の特徴は、JRだけでなく私鉄やバスに対しても広く使える電子マネーだということです。

PASMOを運営する株式会社PASMOには多数の交通系企業が出資しています。その中には私鉄やバス会社も含まれています。

このため、PASMOが使える範囲はJRに限定されず、私鉄やバスに対しても非常に使い勝手がよくなっています。

特に通勤にJR・私鉄・バスを併用して使用するという人にとってはPASMOはありがたい存在。

なぜならPASMOでは電車だけでなく、バスの定期券を発行することも可能だからです。

定期券

しかも1枚の定期券に電車・バスの定期券情報を同時に乗せることができるため

「電車→バス→職場や学校」

というパターンで日常を過ごしている人に非常にお勧めです。

PASMOのエリア確認はこちらから行えますよ。

バス内でのチャージも可能

PASMOへのチャージ方法は

・駅の発券機

・コンビニなど対応店舗レジ

他、バス内でのチャージも可能です。

うっかり残高不足になりそうになった時に、バスの中でチャージが可能なのはありがたいですね。

4種類のPASMOから選べる

PASMOの種類は4種類あります。

・無記名PASMO

所有者に限定されず、だれでも使えるPASMOです。
たとえば1つの会社で従業員共通利用し、出張費の管理をするなどといった用途に便利です。
また、無記名PASMOでは「持参人式」通勤定期券というサービスを利用できます。これは、乗車時にPASMOを持っている人が誰でも利用できる定期券サービスです。
ただし無記名PASMOではオートチャージや再発行はできません。

・記名PASMO

所有者の個人情報を登録し、所有者のみが使えるPASMOです。紛失時の再発行やオートチャージが可能です。

・PASMO定期券

定期券として利用できるPASMO。個人情報の登録をし、所有者のみが使えます。電車でもバスでも発行することができます。また紛失時の再発行やオートチャージが可能です。

・一体型PASMO

クレジットカードとオートチャージ機能付きPASMOが1枚になっているPASMO。クレジットカードの種類はパスタウンカードや交通系のクレジットカードなど複数のうちから選ぶことができます。

クレジットカードのポイントをためやすくなりますが、年会費などがかかる可能性があります。クレジットカード各社の条件を確認したうえで申し込みをしましょう。

このほか、子供向け「小児用PASMO」もあります。12歳となる年度の3月31日まで使えるPASMOで、こちらを利用すると小児運賃が適用されます

乗車ポイントが貯まる

PASMOにはSuicaのような独自ポイント制度は存在しません。PASMOを使うたびにポイントが貯まるようにしたい場合は、クレジットカード一体型のPASMOを選ぶ必要があります。

ただし、多くの交通系企業が出資しているPASMOでは、「乗車ポイント」と呼ばれる「特定の交通機関を利用するたび貯まるポイント制度」が熱いです。

たとえば、東京都交通局が展開する「ToKoPo」というポイント制度では、PASMOを使って都営交通機関を利用するたびにポイントを貯めることができます。

同じく東京メトロ線のポイント制度「メトポ」は高額のポイントバックが魅力的です。乗る回数によって貯まるポイントがアップするボーナスポイントは、通勤・通学に東京メトロ線を使う人必見です。

また、「バス特」というサービスでは、バスに乗るたびに自動的にポイントが貯まっていきます。

Suicaとの違いは

差はごくわずかだが、PASMOの方がバス利用を前面に押し出しているイメージ

SuicaとPASMO、2つの電子マネーの差はかなり小さくなっています。交通系電子マネーの相互利用が行われているので、Suicaで乗れるものはPASMOでも乗れ、その逆もできることが非常に多いです。

サービスの細かい点で違いはありますが、2枚の電子マネーは交通費として使う以上、さほど変わらないわけです。

ただし、PASMOの方がバスで利用できるという特徴を前面に押し出しており、ホームページでもバス利用について詳しく触れています。

一方のSuicaホームページではバスでの利用についてはあまり触れられていません。

実はSuicaでもバス定期券が発行できることは、あまり知られていないのではないでしょうか。

とはいえ、無記名でもバス定期券が発行できる「持参人式」通勤定期券のサービスが展開されているのはPASMOのみです。

参考URL https://5931bus.com/files/user/img/ic_about.pdf

ポイント制度の違い

Suicaには独自のポイント制度があるので、Suicaを使うたびにポイントを貯めることができます。

一方PASMOには独自のポイント制度がありません。乗車することでポイントが貯まる「バス特」や「ToKoPo」のようなサービスを利用すればポイントを貯めることができますが、ポイントが貯まる交通機関は限られています(「バス特」は実はSuicaにも対応しています)。

ポイントの面から言えばSuicaの方が貯めやすいということができると思います。

ただし、東京メトロ展開の「メトポ」など利用する路線によってはPASMOの方がポイントが貯まりやすいこともあるかもしれません。

というのもSuicaでポイントが貯まるのは、特定の店で「お買い物」したときだからです。乗り物に乗るたびに貯まるわけではありません。通勤・通学などで頻繁に利用する路線がPASMOの乗車ポイント制度に対応しているなら…。PASMOの方がポイントを貯めやすくなるというわけです。

2019年10月よりSuicaの乗車ポイント制度が始まります!くわしくは、以下の記事をご覧ください。

ネット・スマホで使うならSuicaが便利

Suicaはスマホやインターネットで使える「モバイルSuica」というサービスを展開しています。

「モバイルSuica」はApplePayやGooglePayといったスマホ決済に利用ができるうえ、Amazonなどのオンラインショッピング決済にも使えます。

Suicaは交通系電子マネーながら、ショッピングの上での利便性も高いといえるでしょう。

一方のPASMOには2019年7月現在、モバイルでの利用サービスは見当たりません。ただし、「モバイルPASMO」のウワサ自体は飛び交っていますので、今後参入の可能性はあります。

まとめ 通勤・通学のための交通機関が決めて

PASMOはSuicaとかなり似通った電子マネーです。利用できる範囲、サービスもほとんど差がありません。

Suicaには独自のポイント制度やスマホ・ネットで使える「モバイルSuica」があるので、もし単純にどちらが便利?といわれればSuicaに軍配が上がるでしょう。

ただし、PASMOは交通系クレジットカードとの連携が強くなっています。

例えば京王や東急発行のクレジットカードにPASMOを一体化させることができます。

またToKoPo、メトポのようにPASMOのみに対応した「乗車ポイントサービス」も存在します。

通勤・通学に使う路線によってはSuicaよりPASMOの方がお得感がある、と感じるかもしれません。

加えて無記名でも定期券利用ができるサービスはPASMOの強みです。

JRはSuicaで乗り継ぎ、私鉄は「乗車ポイント」の貯まるPASMOで、と2枚持ちをするのも良いでしょう。

ちなみに2枚持ちをする際は…こちらの記事を参考にしてくださいね。

自分のよく使う路線によって、SuicaかPASMOかを選択するといいね。

※記事は執筆時の公式サイトを参照に作成しています。実際に電子マネーを使用する際は公式サイトで最新情報を確認してください。

※記事内の写真提供元は写真AC・イラストAC・pixabayです。

 

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