電子マネー基礎知識

電子マネー発行会社・お店のメリットは?電子マネー乱立の理由を探ろう!

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次から次へと電子マネーが発行されて、情報を追っかけるのも大変だよ!

でもどうして、こんなにたくさん電子マネーを作るのかしら。レジでの扱い方を覚えたり、「この電子マネーが使えます」と表記をしたり、お店の人は大変よね。

もちろん、電子マネーを発行する方にも、導入するお店側にもちゃんとメリットがあるからだよ!

電子マネー発行会社のメリット

導入したお店から手数料を貰える

電子マネーの発行会社は、たくさんのお店に「うちの電子マネーを使って!」と宣伝し、自社の電子マネーを使ってもらおうとしています。

それは、電子マネーを使ったお店から手数料がもらえるからです。

電子マネーをお店が導入すると、電子マネー決済に対応した機器のレンタル代、決済システムの利用料、入金手数料などさまざまな経費を払うことになります。

このような手数料で電子マネーの発行会社は利益を出しているのですね。

顧客の囲い込みができる

電子マネーの(発行会社にとってのメリットは)電子マネーをチャージしたお客さんの囲い込みができるところです。

電子マネーを使える場所は、現金に比べれば狭い範囲ですよね?

つまり電子マネーにお金をチャージした時点で、お客さんは「この電子マネーが使えるお店で買い物をする」ことを決定したようなものです。

電子マネー発行会社は、電子マネーを発行することで、未来のお客さんを確保したようなものなのです。

また、電子マネー決済が便利だと多くのお客さんに感じてもらえれば、自社の電子マネーが現金に代わって力を持つようになる側面もあります。

顧客データーが収集できる

電子マネーの発行会社の元には、電子マネーを使っているたくさんのお客さんのデーターが集まってきます。

性別、年代、住んでいる場所、どんな商品をよく購入するのか、などのパーソナルデーターは現代のマーケティングにおいて非常に重要な「宝もの」です。

パーソナルデーターを分析することで、「30代のA県に住む女性はこのブランドの洋服が好きな傾向にある」や、「50代の会社員男性はよく外食をするが、50代の女性は外食を控えている」など、商品開発や宣伝に使えるさまざまなトレンドを発見することができるからです。

電子マネー発行会社には現代のマーケティングの核となる情報が集まっているといえるのです。

お店にとってのメリット

レジ業務が正確でスピーディーになる

現金での取引の場合、レジでは、
・お客さんから現金を受け取り
・その現金がどれだけあるかを数え
・釣銭を渡す
という作業が必要になります。

なかには、1円玉をじゃらじゃらたくさん出してくるお客さん、しわしわの数えにくいお札を使うお客さん、お財布の中身をひっくり返しながら「あれ?足りないかなあ」と不安な言葉を口にするお客さん、いろいろな人がいますね。レジの後ろに並んでいる他のお客さんからすれば、「何もたもたしているんだ!」と怒鳴りたくなるぐらいレジ業務には余計な時間がかかるものです。

またレジ担当者も人間ですので、現金を数え間違ってしまったり、釣銭を間違えてしまうこともあるでしょう。

しかし、電子マネー決済を使えば、出されたお金を数える手間も、釣銭を間違えることもなくなります。特にタッチ式決済ができる電子マネーなら、端末にカードをかざすだけで一発で決済が終了します。店員さんはカードを受け取る必要すらありません。

電子マネーを導入することで、正確でスピーディーなレジ業務が行え、混雑の解消にもつながるのです。

現金を扱う手間が減る

アルバイトでレジ業務をしたことがある人ならわかると思いますが、レジの現金は非常に癖ものです。

一日の終わりには、レジの数字とレジの中身の現金がちゃんとあっているか確かめる必要があります。釣銭ミスやお札の数え間違いなどで、数百円、悪い時には数千円も売上との違いが出てしまうこともあります。そんなときは、もう一度現金を数えなおし、どうしても数字が合わなければ、店長やレジ担当者が自腹で損失を埋めなければならない場合も…。

また、釣銭が不足してしまい、慌てて銀行に走ったり、従業員の財布から10円玉、1円玉を借りるという事態も起こりえます。

しかし、すべてが「データ」としてコンピューター上に数字化されている電子マネーなら、レジの中の現金を扱う手間が省けます。

顧客の財布のひもが緩くなる

財布

キャッシュレス決済は手元に形のある「現金」とはちがい、1万円使うのも、100円使うのも同じような感覚になりがちです。

そのため、キャッシュレス決済を導入することで顧客の金銭感覚が緩くなり、売り上げの増加が見込めるという「店側のメリット」もあるのです。

また、現金の場合、手元にあるお財布の中身が少なかったら、「この商品を買うのはやめておこう」というように、購買の抑制が起こることがあります。

しかし、電子マネーで
・オートチャージ機能(残高が一定金額を下回ったら自動でチャージされる仕組み)
・クレジットカード連携機能(クレジットカードからいつでも残高をチャージできる仕組み)
・ポストペイ型(後払い方式)
を利用している場合、「お金が足りない」という事態が起こりにくいのです。※プリペイド型でチャージ金額が固定されている場合はお金が足りない事態は現金と同じように発生します。

お客さんが欲しいと思ったその時に商品を売れるシステムが整えられるというわけです。

顧客のリピート率を高めることができる

電子マネーの便利さに気が付いた顧客は、また電子マネーを使って買い物したい!と思うようになり、買い物のリピート率が高くなります。

とくに、ポイントが還元されたり、割引を実施している店舗なら電子マネーでのリピート客を増やすことができるでしょう。

クレジットカードをもたない層の取り込みも可能

電子マネーはクレジットカードとは違い、年収によって発行できるかどうか審査されることが非常に少なくなります。

そのため、学生・主婦・フリーターなど、クレジットカードの発行が難しい人たちでも電子マネーを持つことができます。

クレジットカードを持っている人たちとは別の層の顧客を取り込むのにも、電子マネーは有効なのです。

電子マネーを導入することは、お店にとっても結構なメリットなんだね。

でも、お店のメリットは顧客側のデメリットになる場合もあるわね。電子マネーだからといって、ついつい使いすぎちゃうことがないようにしなくちゃ。

※記事は執筆時に調べた情報をもとに作成しています。
※記事内の写真提供元は写真AC・イラストAC・シルエットAC・pixabayです。

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