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交通系電子マネー(IC乗車カード)の相互利用とは?

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交通系電子マネー(IC乗車カード)って、たくさんの種類が出ているわね。
私、Suicaは持っているんだけど、今度出向で半年ほど熊本に行くの。九州の交通系電子マネーはSUGOCAでしょ。SUGOCAに買い替えた方がいいのかなあ。

すごーい。九州行くんだ。でも、僕がこの前友達と北海道に行ったとき、Suica使えたよ?交通系電子マネーって、相互利用ができるらしいよ。

交通系電子マネー(IC乗車カード)の相互利用とは?

定期券

現在交通系電子マネーの主流は非接触型ICカード(タッチして決済が可能なカード)です。交通系電子マネーは様々な地域で様々な団体の元に発行・利用されています。例えばJR東日本圏内ではSuicaが、JR西日本圏内ではICOCAが交通系ICカードとして利用されています。

しかし、JR東日本圏内で生活している人が西日本に旅行に行ったとき、Suicaが使えないのは不便ですね。また、Suicaと同じ東日本ではPASMOという交通系電子マネーも発行されていますが、どの路線がSuica圏内で、どの路線がPASMO圏内なのか、いちいち確認してカードを切り替えるのもなかなか大変な作業です。

そこで、交通系電子マネーの機能を発行元とは別の交通会社や地方でも使えるようにしようという取り組みが始まりました。それがIC乗車カード・交通系電子マネーの相互利用なのです。

この相互利用のサービスで結ばれた電子マネー同士は、発行元とは別の交通網の中でも使うことができるのでとても便利です。例えば、SuicaとPASMOは相互利用サービスによって結ばれているので、Suicaが使えるところではPASMOも使えることになります。

相互利用サービスの展開状況

下の図は交通系電子マネー相互利用サービスの展開状況を表したものです(2018年3月まで)。今後はもっと増えていくかもしれません。

相互利用サービスにはいくつかの種類があるので、順を追って説明します。

画像引用:ButuCC (原作であるja:File:ICCard Connection.pngの作成者はRailRider) [CC BY 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/3.0)]
Wikipediaコモンズより

電子マネーとしても乗車カードとしても相互利用が可能

交通系電子マネーには2つの役割があります。1つは電車やバスに乗る際に切符がわり・定期券がわりに使える乗車カードとしての役割。もう一つはコンビニやスーパーで使える現金がわりとしての役割(電子マネー)です。

上の図で、赤い⇔で結ばれている2つのカードは電子マネーとしても乗車カードとしても利用できる電子マネーです。

Suica,PASMO,Kitaca,manaca,TOICA,ICOCA,SUGOCA,nimoca,はやかけんと主要な電子マネーがずらりとそろっていることが分かりますね。

Suicaを持っている私なら、SUGOCA圏内の交通機関を利用できるし、熊本のお店でSuicaを使うこともできるのね。

電子マネーとしては使えないが乗車カードとしては相互利用可能

乗車カードとしては使えても、電子マネーとしての使用ができないケースもあります。

このパターンが当てはまるのが近畿地方を中心に展開するPiTaPaです。PiTaPaは交通系電子マネーには珍しい、後払い式(ポストペイ方式)を採用しています。仕組みが異なっているということですね。

もちろん、お店の中には他の交通系電子マネーと同様に、PiTaPaを相互利用できるところもあります。その場合は、レジにPiTaPaの表示があるはずなので、確認してみてください。

またPiTaPaで圏外の交通機関を利用する場合は、ポストペイでの支払いができません(ICOCA近畿エリアを除く)。事前にチャージしておく必要があることも覚えておきましょう。

相互利用ではなく、片側のみ利用可能

相互利用というのは、どちらのカードもどちらの圏内でも使えるという意味です。しかし、中には、一方のカードは使えるのに、もう一方のカードは使えないという片側利用のカードもあります。

例えば札幌圏の地下鉄・バス・市電で使える交通系電子マネーSAPICAを使ってSuica圏内の交通網を利用することはできません。しかし、逆にSuicaを使えば、SAPICA圏内の交通網を利用することができます。電子マネーとしては、Suica対応店でSAPICAを使うことはできませんし、SAPICA対応店でSuicaを使うこともできません。

相互利用の注意点

エリアまたがりの使用不可

相互利用ができる交通系電子マネーは便利ですが、対応交通機関のエリアまたがり使用ができない点は要注意です。つまり東京駅でSuicaを使って乗車し、TOICA圏内の静岡県沼津駅でそのまま降車することはできないのです。

エリア外に出てしまうような利用の仕方をするなら、あらかじめ乗車券を購入しておくなどの対策が必要です。

ポイントが貯まらない

交通系電子マネーを利用するメリットの一つに、乗車や買い物での利用によってポイントが貯まるという点があります。

しかし、交通系電子マネーのポイントサービスは、特定の交通網やお店に紐ついているので、相互利用できる交通機関やお店で使ってもポイントを貯めることはできません。

SuicaはSUGOCAエリアで利用することができますが、電車に乗っても、お買い物をしてもポイントが貯まるわけではありません。

じゃあ、熊本でもSuicaはつかえるのね。でもポイントも貯めたいから、、生活に慣れたらSUGOCAも買ってみるわ。

気を付けていってらっしゃい!お土産期待してるよ~。

※記事は執筆時の公式サイトを参照に作成しています。実際に電子マネーを使用する際は公式サイトで最新情報を確認してください。
※記事内の写真提供元は写真AC・イラストAC・シルエットAC・pixabayです。

 

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