当初は高い還元率でお世話になっていたkyashカード。でも還元率はどんどん下がっていったよね。
2020年12月のアップデートは一時延期になったものの、2021年1月には新しいアップデート情報が。でも内容は、ポイントを貯めていたユーザーにとってはかなりしんどいものだったね…。

2021年2月のアップデート内容とは?
2021年2月よりkyashの仕様がまた新しく変更されることになりました。その内容を、kyashユーザー視点から見てみましょう。
その1 ポイント面はかなり改悪

まずは還元ポイントについて。2020年2月10日のアップデートを持って、ポイント還元率は以下のように変更されます。
kyash card Lite(発行手数料300円)/kyash card visualについて
銀行口座・ペイジー、コンビニ・セブン銀行ATMより入金した残高(決済、送金、出金可能な残高)は0.5%還元、月間還元上限600ポイントに据え置きです。
一方、クレジットカード・デビットカード、kyashポイント、その他のサービスでもらった残高は、現行0.5%の還元率が0.2%にダウン。さらに月間還元上限は100ポイントになってしまいました。
つまり、残高によっては1ヶ月50,000円以上の買い物をするとポイントが付かなくなってしまうのです。
Kyash Card(発行手数料900円)について
一方発行手数料900円がかかるものの、還元率1%という還元率の高さが魅力だったKyash Card。
しかし、こちらもクレジットカード・デビットカード、kyashポイント、その他のサービスでもらった残高は、現行1%の還元率が0.2%にダウン。さらに月間還元上限は100ポイントとkyash Card Lite、kyash Card Visualと同水準に改悪される予定です。
ただし、銀行口座・ペイジー、コンビニ・セブン銀行ATMより入金した残高(決済、送金、出金可能な残高)についてはポイント還元率1%、月間上限1200ポイントに据え置きされます。
その2 カード金額指定入金サービスの終了

クレジットカード・デビットカード入金組にとって悲しいお知らせがこちら。
2021年2月4日のアップデートより、登録カードを使っての金額指定チャージができなくなります。
例えば、今まで「少し残高が足りないから、クレジットカードで4000円チャージしよう」「今月の生活費50000円をkyash残高として取り分けておこう」とポチっとしていたとしたら、今後はできなくなってしまうということです。
さらにこれはカードからの金額指定チャージによるポイントの2重どりが終了することを意味します。
今までは、クレジットカード・デビットカード金額指定入金でカードポイントが貯まる。次にkyashで支払いをする際にkyashポイントが貯まるという2重のポイント還元を受けることができていました。
しかしカード金額指定入金ができなくなったので、このシステムは事実上使えなくなるのです。
今後は、ポイントカードを使ったり、ポイントサイトを使ったポイントの2重どりを考えていく必要があります。
ただし、カードリンク機能(残高が不足したとき、登録カードから不足分が自動入金される機能)はまだ継続して利用が可能です。
その3 銀行口座からの金額指定入金サービスがスタート

登録カードによる金額指定入金が終了し、代わりに導入されるのが銀行口座金額指定入金サービスです。
これはkyashに銀行口座を紐付け、指定日に指定金額を自動入金するというものです。
給料日にあわせて決まった額の生活費をチャージする、月1回お小遣いを一定額残高に足すなどの使い方が考えられます。
さらに、このサービスに合わせてゆうちょ銀行との接続再開、住信SBI銀行との接続開始もアナウンスされました。取引できる銀行口座は今後も追加予定です。
kyashはカードのまとめ役から銀行キャッシュカードへ?
今回のアップデートでは、kyashがカードのまとめ役としての機能を終え、銀行のキャッシュカード的役割にスライドしていく姿勢が見えるね。
kyashカード2021年2月アップデートの方向性を表すと、カードから銀行への一言に尽きると思います。
もともとはクレジットカード、デビットカードを1つにまとめるカードホルダー的役割が目立っていたkyash。定額入金機能はクレジットカードの使い分けや、ポイントの2重どりにとても便利な機能でした。しかしカードでの定額入金機能が終了し、ポイント還元率が改悪する以上、クレジットカード・デビットカードをkyashに登録する意味はほとんどなくなったといえるでしょう。
代わりにkyashが強化してきたのが銀行との連携です。銀行から入金した残高はポイント還元率改悪の影響を受けていません。また、銀行口座からの指定日指定金額サービスをスタートさせることで、カード→銀行口座への移行姿勢が明確になりました。
また、2020年12月に発表された「残高利息」の行方も気になるところです。
こちらは、銀行から入金されたkyash残高に年利1%の利息を付けるという画期的な内容でした。通常の銀行がゼロ金利どころかマイナスに振り切れようとする今、これはなかなか太っ腹な提案です。
残高に対する利息なら、「毎月〇円使うことで還元される」ポイント以上に魅力的といえます。
ところが、年利1%という数字はあまりに反響が大きかったようで、1週間で「残高利息サービスの見直し」が決定されてしまいます。2020年2月のアップデートでは残金利息サービスについての言及はありませんでしたが、今後に期待したいところです。
kyash解約?残留?
ここで現在のkyashユーザーには2つの選択肢があります。
キャッシュカード・デビットカードを使うメリットがなくなった、あるいは、銀行口座を登録するのはセキュリティが心配だからkyashを解約する。
もう1つは「銀行口座との紐付けでkyashを使い続ける」です。
kyashを解約する方法はこちらからご覧いただけます。
残高は本人確認アカウントならば銀行口座に出金することができますが、出金手数料220円が必要です。
もったいないと思う場合は、友達に送金したり、残高を使い切ってから解約しましょう。端数を使い切る方法については、以下のページを参考にしてください。
もちろん銀行口座からのチャージをメインにして、使い続ける方法もあります。講座からの残高ならポイント還元率が据え置き、出金も可能です。将来的には残高利息サービスを期待できるかもしれません。
もし銀行口座との連携がセキュリティ上不安なら、「電子マネー用銀行」を作ることをお勧めします。貯金や給料振込先のメインバンクとは別の銀行を作り、少ない残高のみを入れておくのです。すぐに開設できて、自宅からでも残高確認ができるネット銀行がよいでしょう。
※記事は執筆時の公式サイトを参照に作成しています。実際に電子マネーを使用する際は公式サイトで最新情報を確認してください。